日本政府はそろそろビール文化を破壊するのをやめてはどうですか?

今回は私のブログ初の「日本政府に私見を訴える」お話です。

コマーシャルで田村正和が「私には、ビールです」と宣伝しているのを見るにつけ、「だったらビールを飲めばいいだろう」と思っているのですが、要するに経済的な理由があり「ビールもどき」を選択することになるわけです。

これら「ビールもどき」と「ビール」の価格差は酒税額の差に起因します。350mlの缶ビールは77円、第三のビールは28円の酒税がかかってます。つまり酒税が49円も違います。350mlの缶ビールは220円ぐらいですので、49円の差は大きいですね。

発泡酒が出始めたころ、政府が発泡酒にもビール並み課税をかけようとしました。その際私は「せっかくの企業努力をふいにするのは反対だなぁ」と思ってました。さすがにそういう意見が強かったのか、発泡酒の酒税はなかなか上がりませんでしたが、現在では発泡酒の酒税は上がり、それに呼応して企業はさらに研究開発をするハメになりました。

でも、そろそろこういう「ビールもどき」づくりを企業に強いる方向はやめにしてはどうかと思うのです。

私はこの夏ドイツに旅行しましたが、その際、 ビール純粋令 なるものを知りました。ドイツではビールの品質を守るために法律が定められているのですよ。

それに対して日本は逆です。

「ビールもどき」づくりを奨励するような酒税法を定めていること自身、恥ずかしいとしか言いようがありません。

その中で、ビールの品質を追い続け、プレミアムモルツでモンドセレクション金賞を3年連続で受賞したサントリーの姿勢は素晴らしいと思います。こういう企業がきちんと報われるように日本政府は努力してほしいものです。

そういうわけで、微力ながら日本の酒税法がどういう状況なのか調べてみました。ビールの酒税は高いと言われていますが、本当にそうなのか?酒税法の不公平な部分を赤裸々にしようというわけです。

さて、酒税を比較するのに、 国税庁の資料 のままではうまく比較できません。

というのは、この資料ではお酒 1kl 当たりの税額が書かれているだけだからです。1klを10000で割って100mlの税額を比較しようとしても、やはり公平ではありません。だって、ビール100mlというと飲み足りなくて全然酔わない量ですが、ウィスキー100mlは「うわっ、今日のところはこのぐらいにしておくわ」って量ですから。

では、異なるお酒の間の税額を比較するにはどうしたら良いでしょう?

そこで、私は お酒の適量は1~2単位まで に記されている「お酒の1単位」に着目しました。「お酒の1単位」とはお酒の適量を考えるために、お酒に含まれるアルコール量に着目した量で、要するにお酒が違っても、摂取したアルコール量が把握しやすいようにと考えられた分量です。

上記のWebページによると、「お酒の1単位」はビールなら大びん1本、日本酒なら1合、ワインはボトル1/3、ウィスキーはシングル2杯としています。

そして「お酒の1単位」当たりいくら酒税がかけられているかをまとめたのが以下の表です。要するに同じぐらい酔うのに要するお酒の量に対する酒税を求めたわけです。

1kl当たり酒税 酒1単位 酒1単位の酒税
ビール(一般) 220,000円 633ml 139.3円
麦芽比率50%以上 220,000円 633ml 139.3円
麦芽比率25%以上 178,125円 633ml 112.8円
麦芽比率25%未満 134,250円 633ml 85.0円
その他発泡酒類 80,000円 633ml 50.6円
清酒 120,000円 180ml 21.6円
果実酒 80,000円 240ml 19.2円
蒸留酒類(下記以外) 250,000円 110ml 27.5円 税額は25度で計算
ウィスキー、ブランデー、スピリッツ 430,000円 60ml 25.8円 税額は43度で計算

 

この表を見ると分かる通り、同じ酔い方をしようとした場合、一番酒税が安上がりなのはワインで、「お酒の1単位」あたり酒税額は19.2円です。一方、ビールが最も高く、ワインの7倍以上の139.3円です。

これ、めちゃくちゃ不公平ではありませんか?

実は第三のビールである「その他発泡酒類」ですら、酒税がワインの2.5倍の50.6円かかってます。

ビールの酒税が高いのは、過去にビールが高級品と考えられていたことに起因するらしいです。今のイメージから考えると全く逆です。

まずは、ビールとその他発泡酒類との税額を同額にしなくてはなりません。そうでなければ日本のビール企業は「ビールもどき」の開発にお金を今後も投入し続けることになります。つまり、ビールの酒税額を、「その他発泡酒類」の酒税額である「お酒の1単位」当たり50.6円まで下げるのが妥当と考えます。

その上で、ビールの酒税を、せめて焼酎などと同等の「お酒の1単位」あたり28円まで下げてほしいですね。ビール大瓶1本で税金だけで111円下がります。実は消費税は酒税に対してもかかりますので、消費税まで計算に入れると116.6円下がります。

政府は、税収が減った分は支出を抑えてください。目先の税収に目がくらんでビール文化を破壊し続けるような行為はもうやめてほしいです。

世界に通用しないような「ビールもどき」作りに企業がお金を投じるようにするよりは、日本政府は、世界の人々が「これはうまい」と言うようなビールを企業に作らせるようにしてほしいですね。

「私には、ビールです」ってコマーシャル、実に悲しいです。

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